内臓体壁反射とは?

「痛い場所」と「悪い場所」は同じとは限りません。

肩がこる。
腰が痛い。
背中が張る。

このような症状は、筋肉だけが原因とは限りません。

実は内臓の疲れや働きの低下が、身体の表面(筋肉や皮膚)に現れることがあります。

これを「内臓体壁反射(ないぞうたいへきはんしゃ)」と呼びます。


家の扉が開けずらいとしましょう

家の扉や窓の動きが悪く開けづらいとします。

多くの人は扉や窓を修理します。

しかし、本当の原因は壁が歪み家全体が傾いていることがあります。
ひょっとすると地面そのものに原因があるかもしれません。

つまり、

扉や窓が壊れている場所=原因ではない

ということです。

身体も同じです。

肩や腰がつらいからといって、
原因が肩や腰とは限りません。

胃や腸、肝臓、腎臓などの疲れが、
離れた筋肉を硬くしていることがあるのです。


なぜそんなことが起こるのでしょう?

内臓と筋肉は、それぞれ別々に存在しているように見えます。

しかし実際には、

同じ神経(脊髄)につながっています。

そのため、

① 内臓が疲れる(悪いわけではない)

② 神経を通して脳や脊髄へ情報が送られる

③ 同じ神経につながる筋肉が緊張(拘縮)する

④ 肩こり・腰痛・背中の張りとして感じる

という流れが起こります。

身体は「内臓の異常」を直接感じにくいため、
筋肉を硬くして知らせてくれているとも考えられます。


当院では、このサインを大切にしています。

当院では、
「肩が痛いから肩だけ」
「腰が痛いから腰だけ」
という考え方はしていません。

筋肉の状態だけでなく、

  • どの場所が硬いのか
  • どの神経につながっているのか
  • 食生活
  • 姿勢
  • 呼吸
  • 生活習慣

まで含めて原因を探していきます。

その結果、
「実は胃の疲れだった」
「腸の負担が大きかった」
「肝臓が休めていなかった」
ということが少なくありません。


身体はいつもサインを出しています。

身体は突然悪くなることはほとんどありません。
少しずつ、

  • 肩がこる
  • 首が張る
  • 背中が硬い
  • 腰が重い

という形で知らせてくれます。

そのサインを早めに読み取り、
生活習慣や食事を整えることが、
健康への近道だと私たちは考えています。


当院の考え方

私たちは痛みだけを見るのではなく、
「なぜ、その場所に症状が出たのか」
を大切にしています。

内臓体壁反射は、その原因を考えるための大切な手がかりの一つです。

筋肉だけではなく、内臓や食事、姿勢、呼吸まで含めて身体全体を見つめ直すことで、本来の元気な身体づくりを目指しています。


「身体は痛みで困らせようとしているのではありません。
『ここに原因があるかもしれませんよ』と教えてくれている、大切なサインなのです。」

「内臓体壁反射とは」説明図