鎖骨って思った以上に生活に必要な重要な骨でした

目次

この歳になって人生初の骨折

実は4週間前のこと、鎖骨骨折しました(泣)
自宅お風呂の掃除中にバランスを崩し体ごと浴槽に転落、左肩を強打、打撲どころか、まさかの骨折と判明しました。

何故こんな大怪我をしてしまったのか反省すると、ひとつの原因は足元にありました。例の「お風呂スリッパ」を履いて掃除をしていたのです。このスリッパは足を濡らさずにお風呂場に降りる目的なので、材質的に滑り止めやしなやかさがありません。

右手に雑巾を持って浴槽を拭いていたところ、支えていた左手が滑って身体が傾いた途端、足の指が使えず踏ん張れず、ほぼノーブレーキで頭からスポーンと、あり得ない堕ち方をしたのです(泣)
幸い、頭は軽いコブで済んだものの、その代わり私の体重を受け止めてくれた左肩と左鎖骨が負傷したわけです。
還暦を過ぎてから人生初の骨折、コレには大変ショックを受けました。骨密度も栄養状態もまあまあ自信があったのに…

自然治癒を早める積極的な安静とは?

骨折とわかった途端、整形の医師から全治2〜3ヶ月と言われました。そして、とにかく安静にと。もし安静が保てず悪い条件下では伸びた骨を削るような手術にもなるからねと、最悪の場合を告げられました。
嫌だ、それだけは勘弁してほしい!

仕事柄、肩甲骨や鎖骨の可動域を承知している身としては手術はどうしても避けたい。1日も早い復帰を目指しこの日から出来る限りベストの条件で2週間の安静を守り、さらに2週間でリハビリと筋トレに励みました。
結果、全治2〜3ヶ月、最悪は手術とも告げられたあの日から1ヶ月後、医師に褒められるほど順調な回復に至り、予定より早く上半身に装着していた固定ベルトを外し、完治ではないものの仕事復帰が出来ました。
ご存知のように骨折に鎮痛剤も湿布も効果はありません。ちなみに、新たな骨の形成に必要な日数は鎖骨では約4週間と言われています。

急にカルシウムやタンパク質を多めに摂ったところですぐさま影響が出るわけでもありません(もちろん摂るに越したことはないのですが) 。要は自分自身の自然治癒力を順当に働かせて治すしかありません!
治癒を促進させる「積極的な安静」とはどういうことになるでしょう。お決まりの固定ベルトに委ねるというより、生活動作、例えば睡眠中、食事中、歩行中、座ってくつろいでいる時も、鎖骨に負担のない安全な圏内に身を置く、むしろ普段より姿勢を良くしてベストポジションを心がけました。骨格にとって正しい負荷以上の負荷を掛けないためです。
鎖骨に最適なポジションを取ることで骨の成長促進、自然治癒が早まったと思います。

鎖骨の仕組みと鎖骨のおかげ

鎖骨という骨は、あまり意識されない骨かもしれません。名前こそ知っていても、その役割を上手く答えられる人は少ないでしょう。

鎖骨は、真上から見るとS字型をした骨で、太さも均一ではなく中央部から外側にかけて丸から三角形へと変化します(私が骨折したのは中央より肩に近い三角の部分)
鎖骨の内側の端は胸骨とつながり、外側の端は肩甲骨とつながりそれぞれ関節を構成しています。
鎖骨は肩甲骨を介して、腕を身体につなぎとめる役目をしています。鎖骨のもう一方の端は、前に回って胸骨につながっており、この胸骨は肋骨を介して背骨へつながります。
鎖骨は、真上から見るとS字型をした骨で、太さも均一ではなく中央部から外側にかけて丸から三角形へと変化します(私が骨折したのは中央より肩に近い三角の部分)
鎖骨の内側の端は胸骨とつながり、外側の端は肩甲骨とつながりそれぞれ関節を構成しています。

鎖骨は肩甲骨を介して、腕を身体につなぎとめる役目をしています。鎖骨のもう一方の端は、前に回って胸骨につながっており、この胸骨は肋骨を介して背骨へつながります。
つまり、鎖骨は、腕、肩、胸、背骨をつなぎ合わせ、その動きを連結し、助けています。私たちが腕を自由に動かすことができるのは鎖骨のおかげです。さらに首付近にある神経や血管、リンパなどの循環器系も守る役割もあります。
反対に、鎖骨が動かなくなると肩(腕)を頭上に持ち上げることはできなくなります。肩こり、猫背など不良姿勢、むくみ、腕の痛み、痺れの原因に「鎖骨が動いていない」可能性があります。

症状の理由に鎖骨の動きを疑ってみる

鎖骨は上下したり、捻じれるように動く骨です。これは肩甲骨と連携する重要な運きです。 肩甲骨は鎖骨に靱帯でぶら下がることで身体に連結しているので、鎖骨の動きが悪ければ肩甲骨の動きも悪くなり、一方の鎖骨の動きが悪いために首や周辺の筋肉が固く縮めば、神経が圧迫された痛みや痺れを招き、静脈角のリンパの流れが損なわれて浮腫を起こすと言うわけです。
耳下腺や顎関節にも近い鎖骨の動き。特に巻き肩の自覚がある方は肩甲骨だけでなく鎖骨の動きが悪い可能性が考えられます。関係する症状を疑ってみましょう。

安静中の運動と養生

思いがけない怪我で上半身の制限を受け、不自由な生活を経験しました。ただ、左鎖骨だったことで右の手先が使えたことは幸いでした。
安静中も全身への血流、下半身の運動の必要から転ばないように気をつけ「歩く」ことは欠かしませんでした。
腰までの入浴、片手で無理なく出来る家事は続けました。思い切り動かせない条件だからこそ、手足の指、顔の表情筋など動かせるところは動かそうと、心が叫んでいました(笑)
もともと和食中心の食生活でタンパク質とカルシウムは摂取していましたが、これを機に小魚を積極的に食べるようにしました。

一番辛かったのは寝返りが打てなかったこと。困ったことは1人で起きられないこと、着替えが出来ないことでした。手伝ってくれたパートナーには感謝しかありません。
人生で初めての骨折は、自由な動きに感謝の時間となりました。不自由な中での楽しみは体重増加を気にしながらも、食べること(汗)
それにしても鎖骨が動かせないと、背中の痒いところに手が届かない、ペットボトルの蓋すら開けられないなんて。
だから「こんなことも出来ない」骨折の教訓はこれからの人生に活かさない手はありません。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
目次